江別の観光 れんがのまち

直売所 江別「野菜の駅 ふれあいファームしのつ」

1966 河野崇治氏、酪農学園大学酪農学科卒業とともに就農
1970 農業複合経営から酪農経営に移行
1972 良子さんと結婚
2016年現在 耕作面積:約70ha 乳牛:約230頭

ストークランドファーム河野牧場のご紹介
→ るーぷ vol.58
ストークランドファーム河野牧場の求人は
→ 農家のお仕事ナビ(※2021/3/14現在の情報)
◆“ストークランドファーム”は、河野=コウノトリ(ストーク)幸せを運ぶ鳥にあやかってつけた牧場の名前。


私たちにとって大切な命の源である食品。国の自給率低下が危惧される中、酪農家は経営の安定化をどうやって図ろうとしているのか―。江別で牧場を経営し、全国で優良な草づくりを表彰された河野牧場に着目する。

石狩川の対岸、篠津地区に“アルファルファ”や“チモシー”と呼ばれる牧草が青々と広がる農場が点在する。“草作り”のコンクールで表彰された河野牧場の牧草地だ。総面積を合計すると、約70ha。札幌ドームが13個以上入ってしまう大きさである。近年、牛海綿状脳症(BSE)発生に伴い、低コストで質の高い安全な自給飼料の必要性が国全体で重要視されるようになった。良い飼料を低コストで自給するということは、良い土を作るところから始まる。

河野牧場では、家族の団結によって堆肥作りから力を入れてきた。牛舎の床には、“ネワラ”と呼ばれる藁が敷き詰められ、交じった糞尿を糞尿処理所に堆積し、藁ごと長期間熟成させる。体力も根気も必要な作業だが、これがよい堆肥となり牧草地へ運ばれる。そうして育ったいい草が牛に与えられ、健康な牛が作られる。このような、資源循環型酪農経営の基本を守る姿勢がコストを削減し、経営を高める効果を生んだことで、河野牧場は全国草地畜産コンクールで認められ、優秀な「農林水産省生産局長賞」を受賞した。「家族と地域と仲間の共生」がモットーという河野牧場で、主人の崇治さんは良子婦人について、「兵庫県のサラリーマン家庭から嫁いできて約半世紀一緒にがんばった。えらい仕事振りで、今回の賞だってかみさんの力が大きい」と賞賛する。2001年からは、三女の愛さんも仕事に加わり、家族の絆のもとに元気な牛たちのミルクが出荷される。

回りまわってスーパーの陳列棚に上るであろう乳製品を手に取るとき、甘いクリームをほおばるとき、さっぱりおいしいヨーグルト、こくのあるチーズを口にする時・・・私達は牛だけでなく、牧場の青い草まで苦心して作られている姿を思い出したい。
(2002年/2016年1月修正)
※記事内容は取材当時のものです。

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江別市篠津434